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新規事業開発のための用語集
本記事では、新規事業開発の際や事業計画・戦略策定の際に使われるビジネス用語・略語の解説をします。
一般的な用語から少し聞きなれない専門的な用語まで幅広く、そして新規事業立案の際の理解しやすいように解説しています。このような単語は1つ1つ意味を完全に覚える必要はありません。実際にこのような単語に出会った時に、しっかりとその意味を理解して自社の新規事業に当てはめて使ってみることが重要です。
新規事業立案やマーケティング戦略策定の際の手引きとして、是非この用語集を使ってみてください。
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ライフタイムバリュー(LTV)
ある顧客が取引の開始から終了までの期間を通じてどれほどの利益をもたらすかを示す指標のこと。購入単価×購買頻度×契約継続期間で算出されている。新規顧客の獲得が難しくなり既存顧客を引き繋ぐことの重要性が注目されたことで、重視されるようになった。既存顧客の維持や新規顧客の獲得の計画に際する判断指標として活用できる。
ランニングコスト
企業が一度導入した設備やシステムなどを継続して利用する際に発生するコストのこと。管理や運用などのために継続して発生し、支払い続ける必要のある費用がこれに該当する。
リソース
企業が経営活動を継続するために必要な、人材や物、資金、情報などの「経営資源」のこと。所有しているだけではなく、活用することによって価値が出るもののことを指す。リソースは有限であるため、円滑な経営の為には効率的な活用をする必要がある。
レッドオーシャン
企業間の競争の激しい業界や市場を指す言葉。血で血を洗うような激しい競争が発生している様子を比喩してこのような呼び方をしている。需要は多いものの大小さまざまな企業が進出している、フードデリバリー業やオンライン決済業などが具体例として挙げられる。
ローンチ
企業が新たな商品やサービスを開発し、市場へ向けて売り出すこと。金融業界では有価証券の発行を発表することという意味合いになる。新商品発売の数カ月前より情報を徐々に公開し客の商品に対する関心を高める「プロダクトローンチ」と呼ばれる集客手法が存在する。
CAGR(年平均成長率)
企業の複数年にわたる成長率から、相乗平均を利用して一年あたりの成長率を算出したもの。外れ値となるような増収や減収の影響を排除した中長期にわたる成長の様子を知ることができる。投資の対象となる企業がどれだけの成長性を持っているのかを判断するために用いられる指標の一つ。
EBITDA
税引前利益に支払利息と減価償却費を加えて算出する、利益利払い前・税引き前・減価償却前利益のこと。税率や借入金利、減価償却費の扱いが国によって異なっているため、国際的な企業の収益性を比較する際に用いられる指標である。
KGI
Key Goal Indicatorの頭文字を取ったものであり、事業の最終目標の達成度合いを定量的に評価する指標のこと。数字で示された目標であるKGIを達成するために重要な要因を、定量的な目標に落とし込んだものがKPIである。組織全体の目標を明確化することで、モチベーション向上に繋がる。
KPI
Key Performance Indicatorの頭文字を取ったものであり、事業の目標を達成するために重要となるプロセスを定量的に評価する指標のこと。業績上の目標を達成するために設定された、業務プロセスにおける数値目標がこれにあたる。個人の目標や評価基準を明確にすることでモチベーション向上に繋がるという利点がある。
M&A
企業の合併・買収のこと。Mergers and Acquisitionsの頭文字を取ったものである。買収の選択や実行だけでなく、経営者や株主との折衝、買収資金の調達方法なども含めた一連の過程を指す。企業全体の買収だけでなく、特定の部門の譲渡や新株の引き受けなども含まれる。
PBR
Price Book-value Ratioの頭文字を取ったもので、株価が一株当たりの純資産の何倍に相当するかを表した指標のこと。企業が解散した場合に株主が一株当たりに受け取る金額であることから「解散価値」とも呼ばれる。数値が低いほど株価が割安であることを示している。
PDCA・PDCAサイクル
Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)を繰り返すことによって業務の品質を向上させ続けるといった概念のこと。目標を設定しそれに向けて行動した後に、行動の分析と改善点の洗い出しを行い再度行動に移すことで、業務プロセス上の問題点を解決していく仕組みになっている。
PER
Price Earnings Ratioの頭文字を取ったもので、株価が一株当たりの純利益の何倍に相当するかを表した指標のこと。PERが高いほど割高であることを意味する。絶対的な数値の基準は存在せず、同規模の同業企業間の比較や過去の値段との比較に用いられることが多い指標である。
PMVV(パーパス・ミッション・ビジョン・バリュー)
ある企業の存在意義、使命、目標、価値基準のこと。ドラッカーによって外注出来ない要素として提唱されたミッション、ビジョン、バリューに、企業が事業を行う理由であるパーパスが加えられている。企業の社会的価値を明確にし、社員のモチベーションを向上させるために設定される。
PPM
投資配分を策定するためのフレームワーク。市場成長率と市場シェア率を縦横の2軸にとり、それらを更に高低の2つに分類して作った4象限のマトリクスに事業を分類する。市場成長率と市場シェア率の高いマトリクスを「花形」、成長率は高いがシェア率が低いマトリクスを「金のなる木」、成長率は高いがシェア率が低いマトリクスを「問題児」、両方とも低いマトリクスを「負け犬」と呼ぶ。
ROI
投資収益率のこと。企業の収益性を測り投資対象を見極めるための指標の一つであり、投資額に対する利益の割合を示している。数値が大きいほど収益性が高く優秀な投資であり、一般的に飲食業は数値が高く出やすい一方で小売業は数値が小さく出る傾向にある。
SWOT
Strength(長所)、Weakness(短所)、Opportunity(機会)、Threat(脅威) の頭文字をまとめたもの。企業がマーケティング戦略を立案するにあたって内部的・外部的環境をそれぞれポジティブな要素とネガティブな要素から分析するためのフレームワークとして用いられる。。
V字回復
一度業績不振に陥った企業が危機的な状況から経営状態を回復させること。何かしらの経営施策が功を奏して利益の増加に繋がるケースが多い。不採算部門からの撤退によるコスト削減や、商品力の強化を目指した投資、商品の開発力の強化などがV字回復の事例に見られる。
3C
自社(Company)、顧客(Consumer)、競合他社(Competiter)の3つをまとめたもの。自社の経営状況を顧客や競合他社、市場との関係性から分析し、マーケティング戦略を策定するためのフレームワークである3C分析のためにこれらが用いられる。
4P
マーケティングを構成する商品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、販売促進(Promotion)の4つをまとめたもの。どのような商品をどういった価格で販売するか、ターゲットに対してどのようなアプローチで宣伝し、どのような販路で販売するかを考えるためのフレームワークとして用いられる。
5フォース
自社が直面している業界内における競争の状況を、業界内の競合・代替品の脅威・新規参入者の脅威・買い手の交渉力・売り手の交渉力の観点から評価するフレームワークのこと。収益に影響を与えうる外部環境を把握して収益性の評価や改善を行うために用いられる。
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執筆: B-search