8月に開催されました第93回 船井総研主催 経営戦略セミナーの船井総研講座でも
キーワードとなりました、
「 新規事業≒第2本業の立ち上げ 」
新しい経営モデルへ、イノベーションしていくことで企業としての成長曲線を描いていけます。
新規事業の着手に成功した企業様の経営シナリオは3つのステップアップがあります。
まず1つ目のステップは、既存事業の高収益化です。
Table of Contents
1.既存のビジネス(事業)の高収益化
成長軸を拡大戦略から高収益戦略に軸足を変更し、達成するべきKPIを設定します。
既存事業の業界・業種・業態がこの先5年の成長性が不透明になりつつある企業は、
売上の成長が鈍化する前に、中期経営計画の中に以下の3つを入れています。
①デジタル活用
②働き方改革
③コストの見直し
上記3つは、相関性高いテーマでもあります。例えば、デジタル活用することによる働き方改革の推進、業務効率の改善による、コストパフォーマンスの向上といった、企業としての利益率を上げていくための武器になっています。
2.デジタル革新をして、経営の推進力を加速させる
クラウドの活用、チャット機能など、少なくとも着手している企業は多いと思います。一方で経営戦略としてのデジタル革新を意識することが重要です。経営戦略のデジタル革新とは、デジタル導入による利益率の向上を指します。
① クラウド管理活用による経理業務の軽減による人件費30%カット
② クラウドデータベース活用での完全ペーパレス化による印刷費ゼロ化
③ テレビ会議・チャット機能標準化による時間効率向上による生産性の向上
④ RPA導入による作業効率改善、ヒューマンエラーの軽減
⑤ AI・BIツールを活用し、売上1.3倍増
人件費が30%削減、一人当たり生産性が2倍など、経営戦略としてのKPIの指標が重要です。経営目線で数値化できることが真のデジタル革新と言えるでしょう。
3.新規事業へ参入し成長率20%を実現させる
既存事業の高収益化、経営戦略のデジタル革新を実現できた企業は、スムーズに新規事業の参入に成功しています。理由は、高収益化した経営の中で新規事業に参入するという、事業戦略のベースが高収益戦略になっています。よって、他社と比べて、新規事業の参入のハードルが下がり、スピーディー新規事業に参入できています。よって、二兎追う経営が無理なく、むしろ効率的になり、企業の成長率が20%以上見込めるという計算された上での成長率の設定が実現できています。
今、既存事業の高収益戦略に着手している経営者は、
新規事業を立ち上げる第一歩を踏み出しているとも言えます。
ぜひ、既存事業の高収益化をスピードアップさせて、
新規事業に手を伸ばせる経営環境づくりを目指してください。
執筆: B-search