SWOT分析とは有名なフレームワークのひとつで、
自社を内部環境と外部環境、強みと弱みといった四象限で分析する、定番の分析方法です。
項目だけを考えると内外部環境を分析する3C分析と似ていますが、3Cは顧客や市場をメインに分析するのにたいして、SWOTはその結果をうけて戦略を検討する段階に入っていくといえます。
まず、SWOTという言葉は、以下の4つの頭文字となります。
強み(Strength)
弱み(Weakness)
機会(Opportunity)
脅威(Threat)
SWOT分析は、クロス表で表した時に、表頭がプラス・マイナス要因、表側が外部・内部環境の形となるため、その4象限をそれぞれあてはめると
内部環境×プラス要因=事業のために強みとなる企業内部のリソースや特徴
内部環境×マイナス要因=事業成功にとって課題となる企業内部の特質
外部要因×プラス要因=目標達成に追い風となる、市場拡大などの外的要因
外部環境×マイナス要因=競合の台頭など事業にとってマイナスになる外的要因
このようになります。
自社の現状を分析して、事業の方向性や改善点を見つけていきましょう。
Table of Contents
外部環境
外部環境における 機会 と 脅威 について考えていきます。
外部環境は自社では影響をあたえることができない、政治的、経済的、社会的、文化的、技術的要因のことを指します。
例えば、GDPや雇用統計、少子高齢化などの人口問題、税制や法律・条例の改正などがあげられます。
そのほか、オリンピックや万博、ワールドカップなどの大きなイベントや、
戦争・紛争や国際問題などによる社会的なインパクト、流行のアイテムや考え方などがはいってきます。
ここでは、PEST分析も併用して分析することで、よりマクロ視点の外的要因の考察は膨らむはずです。
例として、結婚相談所事業を行おうとする場合、
「機会」としては、
・晩婚化
・少子高齢化
・近年はマッチングアプリ等の普及
・上記により自然恋愛でない出会いへのハードルが下がった
などがあります。
反対に「脅威」では、
・お見合いというキーワードへのハードルが一定層にある
・(現在のコロナ禍では)対面で会うことへのハードルが高い
・リモートではクロージング率が低くなる
などがあるかもしれません。
内部環境
では、内部環境における強みと弱みを見ていきます。
内部環境は自社にて変えることができることや、自社独自の都合によって生じる課題にあたります。
例えば、投資できる資金的余裕や、既存の販売チャネル、人的リソースなどがあてはまります。
上記と同じく、例えば結婚相談所事業で考えてみた場合、
「強み」としては、
・既存顧客のリストが活用できる
・立地環境の良い自社物件を所持している
・ターゲット層が来店するような店舗の運営など、アプローチできるルートがある
などがあるかもしれません。
「弱み」としては、
・結婚相談所の仲人を行えるスタッフがいない
・その教育や運営など結婚事業関連のノウハウが社内にない
・物件の周囲に、商圏人口にくらべて競合他社が多い
などが考えられるかと思います。
下記が上記の内容をまとめたものとなります。
以上、SWOT分析の基本をご紹介しました。
SWOT分析は事業再構築補助金の事業計画書中でも最低限記載を求められるなど、かなりオーソドックスなフレームワークです。
ぜひファイブフォース分析やPEST分析など他のフレームワークを組み合わせながら、MECEな分析ができるようにぜひ活用してください。
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執筆: B-search