New business Column
新規事業コラム
2022.09.11
事業計画を立てる

【3C分析徹底解説】新規事業の立ち上げに必要!今すぐ使えるフレームワーク

新規事業の開発だけでなくマーケティング方法を決定する際のフレームワークのひとつに3C分析があります。ミクロ環境を分析する3C分析は、マクロ環境を分析するPEST分析と併用して
より詳しく外部環境による情報分析も進めることができます。
まず、3Cという言葉のCはそれぞれなんなのか?
分析に用いる3つの項目は次の通りです。
Customer:市場・顧客
Competitor:競合
Company:自社

Customer(市場・顧客)のニーズを捉え、そのカスタマーのニーズを捉えたうえで企業活動を行うCompetitor(競合)を分析し、Company(自社)がどのようなリソースがあり位置付けが取れるかを検討します。
外部・内部環境の状況から事業のKey Success Factors(成功要因)を導き、事業の方向性を決定するために用いられます。
それぞれ、詳しく見ていきましょう。

市場・顧客(Customer)

まずは、市場全体・ニーズを見ることが最初になります。特にユーザー視点が重視される近年のマーケティングにおいて欠かせない視点です。
分析内容としては、主にマクロとミクロの2つの視点から見ていきます。
・マクロ分析
景気の変動や法律・規制などの改正・変更といった、経済的または政治的な大きな視点での影響を検討します。
例えば、人口変化(少子高齢化)やそれに対する施策、社会的にインパクトのあった出来事や流行(大きな災害や万博などのイベントごと)など、社会全体として大きな変化がみられる内容を見つけ出します。
ここは、別のコラムで紹介しているPEST分析とも重なる部分です。ぜひこちらのコラムもご覧ください。←
・ミクロ分析
ミクロ分析には、よくファイブフォース分析が用いられます。
具体的には、自社のビジネスに対して5つの脅威となる要因(新規参入の脅威、競争環境、代替品の脅威、買い手の交渉力、売り手の交渉力)が自社にどれだけ影響するかを分析し、戦略を立てていきます。

競合(Competitor)

次いで分析すべきは競合他社・競合商品となります。先に参入している競合は、ライバルであると同時に、既に市場を把握したうえで自社の立ち位置を確保している参考例ともなります。
つまり、競合他社の成功/失敗の結果と、その要因の把握が重要です。
競合の売り上げやシェア獲得の実績、商品・サービスの特徴や業界全体のなかでの位置づけ、仕入れや販売チャネル、マーケティングなど戦略としてどういう工夫をしているのなどを分析して、
次の項目の自社のリソースと関連する部分がないか考えていきましょう。

自社(Company)

最後は自社分析です。
・既存事業や商品の特徴
・企業として事業推進や商品開発の理念、ビジョン(MVV)
・資金的リソース、人的リソース、物的リソース(ヒト・モノ・カネ)
・自社の技術やノウハウ、既存客リスト、仕入・販売チャネルといったリソース
このような項目で自社にどんなビジョンやリソースがあるのかを分析していきます。
この項目でよく利用されるのがVRIO分析です。
「価値(Value)」、「希少性(Rarity)」、「模倣困難性(Inimitability)」、「組織(Organization)」の4つの項目で自社の強み・弱みを分析するフレームワークです。

3C分析[基礎編]視点解説

以下のような視点で検討・深堀りしていくと、3C分析がしやすくなります。


まとめ

以上、3C分析をご紹介しました。
3C分析を行い、社会全体の大きな流れ、参入業界とその業界における自社の立ち位置など、マクロ・ミクロの視点で現状を整理して把握することで、戦略を決定する際に大きく貢献します。
SWOT分析・PEST・VRIOなど他のフレームワークを組み合わせながら、漏れやダブりなく様々な視点で見ていくために、ぜひ活用してください。
➤3C分析のより詳細なポイントや使い方、分析事例はこちら


執筆: B-search

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