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2022.03.29
事業を見極める

11年間で約1,000店舗出店のフィットネスクラブ 3つの成功の秘訣とは?

24hマシン特化型フィットネス業態の「エニタイムフィットネス」をご存じの方は多いと思います。
2010年に日本国内で初出店し、2021年12月末時点で975店舗まで成長を続けており、年間ペースで考えると1年間で約90店舗も出店するという急拡大させてきました。
同社がこれほどまでの急成長を実現できたのは、なぜなのでしょうか?
ポイントを3つに絞って解説します。

Point1:属人性の排除×省人モデル(効率的なDXを追及)

エニタイムフィットネスは、「マシン特化型フィットネス」ですので、高度な専門知識を有したインストラクターやトレーナーは必要ありません。入会受付に対応でき、マシンの簡単な説明ができる人材がいれば成立する業態です。このように、短期間で店舗数を増やしている業態は例外なく「優秀な人材がいなければ実現できない」という要素は徹底的に排除し、効率化・仕組化による「脱優秀人材」を実現しているといえるでしょう。
また、エニタイムフィットネスは、「ただマシンジムに特化しただけの業態」ではなく、「フィットネスのDX業態」とも見ることができます。エニタイムフィットネスの、目立たないけれど実は凄い仕組みとして「不正入館を防げる高精度な無人入退館システム(入口カメラと顧客データベースのマッチングによる不正記録システム)」・「複数店舗の利用が可能な会員システム」があります。このシステムが確立できているからこそ、ローコストで安心な運営が実現でき、且つ日本全国に店舗数が拡大していったのです。

Point2:市場の魅力度が高い

近年は健康志向の高まりや、美意識の価値観の変化などから日本でも市場が拡大しているフィットネス市場ですが、海外と比較してもまだまだ「フィットネス参加人口」が少ないとされています。アメリカは20%近い水準まで参加率があるといわれており、日本ではそこまでの水準には達しないにせよ、まだまだ「フィットネスに参加する母集団」は増えていくことが想定されています。また、エニタイムフィットネスのブランドイメージも、スタイリッシュで先進的な印象を醸し出しており事業に対する好感度も高くなるようデザインされています。
このように、市場成長性が高く、且つハイイメージな業態であったことも、顧客から支持された要因の1つでしょう。

Point3:本部・加盟企業・お客様、全員が幸せになるモデル

 また最大の要因として、エニタイムフィットネスという業態自体が、①顧客からすると「安く、好きな時間にフィットネスクラブに通えて嬉しい」、②フランチャイズ加盟企業からすると「初期投資はかかるけどしっかり儲かるし人材の心配もない」、③エニタイム本部からすると「店舗が増えるほど利益が出る」ということで、関わる主要プレーヤー全員が幸せになれるモデル(三方よしモデル)であった、という点も要因です。急拡大していくビジネスモデルは「誰かの犠牲のもと成り立つモデル」ではありません。必ず、全てのプレーヤーが幸せになれるモデルである、と断言できるでしょう。

成長企業の成功要因から学ぶ

エニタイムフィットネスの成功の秘訣は、魅力的な市場へ、新しい技術を適切に活用ながら参入し、各ステークホルダーへバリューが提供できるモデルを作り上げることでした。
このように、急成長実現企業の成功要因から「次のチャンス」を見つけることが重要です。
同じフィットネス業態で一世を風靡した「カーブス」ではまた違った視点の成功要因がありますし、
コメダ珈琲も「新しいカフェ業態」ということで爆発的に成長してきました。
これらの企業をよくよく分析していくと、必ず「なぜ成長できたのか?」という答えが見えてきます。
それらをきちんと言語化し、自社の新規事業開発へ生かしていくことが重要です。


執筆: B-search

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