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新規事業コラム
2022.06.14
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新規事業アイデアの参考になる!-コロナ禍でも好調な最新ビジネス事例

新規事業への参入、事業案アイデア出しはどんな時代も経営者の悩みの種ですが、
新型コロナウイルスの流行という未曾有の事態に直面し、より混迷を極めています。
新規事業関連の情報サイトや展示会などでも、大きく顔ぶれが変化していますね。
ここでは、コロナ禍・アフターコロナでも生き残るビジネスの特徴と、実際のビジネスモデルを解説していきます。

コロナ禍・アフターコロナで生き残る新規事業アイデアのキーワードは?

①生活動向(労働人口減・共働き世帯増・家事時短ニーズ増)に適した業態
労働人口の減少と共働き世帯の増加はコロナ前より言われていたことですが、
これは今後アフターコロナの時代でも間違いなく加速すると言われています。
それに加えて、コロナでステイホームの機会が増えたたため、家庭内の家事負担が増加し、
結果的に家事時短ニーズも加速しています。

②省人化・脱職人化(FC本部サポート・ビジネスモデルで実現)された業態
上記の労働人口減少と併せて、省人化もながく注目され続けてきましたが、
近年よりその動きが顕著になってきており、完全無人のテイクアウト業態などが店舗数を増やしています。
先日筆者が足を運んだフランチャイズ関連展示会では、無人業態のビジネスモデルの出展社も増加しており、コロナによって確実に流れが加速化している様子が伺えました。

③複数の収益ポイントがある業態
コロナで打撃を受けた業種は多くありますが、
特に飲食業や旅行業などはその影響が大きかった代表的な業種かと思います。
そんななかで飲食業の三毛作業態に代表されるように、「収益ポイントが複数ある」業態というのが人気をあつめています。
今後も新規事業のマネタイズの視点としてこの流れは重要視されるながれとなります。

④リアルサービスとオンラインサービスの融合に成功した業態
コロナで「オンライン化」というキーワードは頻繁に耳にしました。
アフターコロナでも、オンライン×リアルの融合ビジネスは一定のニーズが保たれると予想されます。
オンラインサービスの広がりによって、ファーストコンタクトのハードルが下がったり、これまで来店が叶わなかった顧客層の開拓が可能となり、結果的に新規顧客開拓に繋がるといえます。

⑤脱炭素・環境負荷低減要素のある業態
SDGsやESG投資などサスティナブルなビジネスを、というような言葉をよく耳にすると思いますが、今後も脱炭素・環境負荷低減要素のあるビジネスは加速していく流れです。
外部からの評価、ブランディングの重点施策としてもこの視点が今以上に重要視されていきます。

どのような最新ビジネスモデルが注目されているか?具体例を紹介

■多機能型外食業態
カフェ×ベーカリー×スイーツ等を1拠点で複数の専門店要素内包に成功した業態が出現しています。
カフェ×バル×テイクアウト×ゴーストキッチン等の3毛作業態も増えており、
飲食ビジネスにおいて複数の収益ポイントを付加した業態は今後も様々出現すると予想されます。

■環境負荷の低い業態
例えば近年、環境対応型の洗剤を使わない節水型のコインランドリーが店舗数を増やしています。また、リサイクル・リユース系業態も環境負荷軽減という新たな視点で再度注目を集めています。

■省人型冷凍食品専門店
様々な冷凍食品を専門で扱う業態で、特に店舗数を広げているのは餃子の無人販売です。
省人対応可能な売り場設計で収益性も担保している点が特徴です。

■リアル&オンラインサービス融合型業態
医療やフィットネスで特に増えている形態の事業となります。
リアル拠点で施術を受けて、オンラインで継続的なフォローを行っていきます。
並行して、アプリやオンラインで体のメンテナンスサービスも発信したり、サプリや化粧品等の商品も合わせて提供していく流れが出来上がりつつあります。

新型コロナの直撃という未曽有の事態のなかで、良くも悪くも物凄いスピードで全く新しいビジネスが生まれています。
否が応でも日々の生活に制限が生まれる中で、従来であれば浸透までにかなりの啓蒙が必要であったようなビジネスモデルでも、受け入れられやすくなっているとも言えます。
投機的なビジネスモデルには注意が必要ですが、常に時流のビジネスモデル・キーワードは情報収集し、アフターコロナも生き残る事業を見分けることが重要といえます。

新規事業を立ち上げようとお考えの方にとって一助となれば幸いです。

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執筆: B-search

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