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サービス一覧

~要介護者の自立的な生活支援、孤独感の払拭のために~

どのようなサービスか

通所介護は、一般的に「デイサービス」と呼ばれています。要介護者が日常生活を送ることができるように世話や機能訓練を行います。利用者を自動車で送迎して、1日または半日のスケジュールで実施します。

1.通所介護で提供する介護

通所介護の内容としては、まず日常生活を支援するために、昼食、入浴、排泄の手助け、看護師による健康状態のチェックなどを行います。要介護者の家族の精神的または身体的な介護負担を軽減する目的もあります。

2.通所介護のレクリエーション

通所介護には、生活の支援のほかにレクリエーションを行います。レクリエーションの目的は認知症の予防と、要介護者の社会的な孤独感の解消です。

レクリエーションには、絵画、書道、園芸、囲碁などの趣味のレクリエーションや、要介護者を集めて合唱、ダンス、体操などがあります。また定期的に、遠足、散歩、ファミリーレストランで食事などの外出レクリエーションを実施します。

3.通所介護の開業に必要な条件

通所介護の開業には、法人格を持っていることが必須の条件です。

したがって、法人格がない場合には、株式会社やNPO法人などの法人設立の手続きが必要になります。また、法人格がある場合は、介護保険法に基づいて居宅サービス事業を行うことを定款に追記しなければなりません。

通所介護を開業するときにはスタッフとして、管理者、生活相談員、看護職員、介護職員、機能訓練指導員の配置が求められます。利用定員が11人以下もしくは11人以上によって人数や基準が異なります。

資格要件として、生活相談員は社会福祉士または社会福祉主事、看護師は看護師または準看護師の資格が必要です。機能訓練指導員は理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など定められた資格のひとつを所有している必要があります。

設備の基準として通所介護の事業所には、事務室、相談室、ベッドを備えた静養室、食堂と機能訓練を行うためのスペース、トイレ、厨房、入浴介助を行う場合には浴室を備えている必要があり、自治体によって基準が定められています。

運営面では、通所介護計画の作成のほか、料金表を定めていること、利用開始時に利用者に運営などに関して同意を得ていること、定員超過のサービスの提供禁止などの基準があります。

このような人員、基準は施設の規模や自治体によって異なります。開業時に介護サービスに精通しているコンサルタントに相談して、確認しながら進めるとよいでしょう。

業界動向やトレンドについて

介護保険に関する事業は3年ごとに見直しが行われ、2020年に介護報酬の改定があったことから、介護保険の居宅系のザービスであるデイケアのサービスを含めて、訪問看護や訪問リハビリテーションの事業所が増加しました。

一方で、認知症に対するデイケア、入浴に関するサービスを提供する事業所は減少の傾向にあります。この要因として、入浴や認知症対応を提供するさまざまな周辺サービスが登場したことが考えられます。従来よりも参入は困難になっているといえるでしょう。

今後は、安否確認のための見守りサービスなどを展開するサービスが期待されています。

通所介護がおすすめの方

通所介護のサービスは、人員の確保、施設や設備の拡充、運営体制などの全般において要介護者と家族の要望をかなえられる経営力のある方に有望です。

成功のポイントは?

ケアマネージャーの受験数が低下や離職率の高まりによって、人材確保が大きな課題になっています。スタッフの管理や教育が成功のポイントです。

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