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Business Idea
サービス一覧

~子どもの成長に応じた記念写真を楽しく撮影する~

■どんなモデルか

記憶に残るファミリー向け写真館は、どのようなビジネスモデルでしょうか。

①街の写真館は生き残りをかけている

ファミリー向け写真館は、お客さまが七五三や子どもの入園等の記念イベントで来店します。そこで家族を含めプロが撮影し、後日写真を送付するのが基本サービスです。

以前は街の写真屋さんが広く点在していましたが、時代に合わせて減少しました。今では多くの写真館が子どもを飽きさせない工夫などを取り入れ、サービスレベルが上がっているといえます。

②主なメニューは撮影費+商品代

旧来の写真館では撮影費をしっかりと取る形でしたが、現在主流は撮影費が無料から3000円程度となっています。これではビジネスとならないので、付随して商品代をセットとする形となっています。商品代とは、台紙プリントやフォトブックのようなアナログなものです。
セットやプランなどサービス毎で異なりますが、概ね1セットで3万円前後からとなっています。プランに応じてオプションや追加料金が発生する形です。

③貸し切りスタジオなど新業態の展開

写真館はスタジオ併設で光量の調整など良い写真を取るための工夫があります。一方で、新業態としては貸し切り型として、一軒家を提供しそこで撮影を行うものもあります。
これらは旧来の「撮影」ではなく、撮影自体をエンタメとして楽しむ新しい体験型のサービスとも言えそうです。

■業界動向やトレンドについて

写真業自体の売上規模は、東京商工リサーチの調べでは、2017年度2004億円から2019年度では1820億円となり減少傾向にあります。また多くの事業者が売上1億円未満の零細事業者となっており、チェーン化や拡大化が厳しい状況にあります。

日本フォトイメージング協会の市場動向ではデジタルプリントなどの業種になりますが、2016年2000億円だったものが、2019年では1805億に減少しています。デジタル撮影を現像するという商品化で粘っているものの、跳ね返すところは厳しいようです。

ファミリー向けでとくに子どもの成長ステージに応じたニーズは強いと考えられますが、少子化から、子ども撮影需要も厳しくなりそうです。

■ファミリー向け写真館がおすすめの方

ファミリー向け写真館のビジネスモデルがおすすめの方は、以下の通りです。
写真撮影技術や写真好きな方
お客さまの思い出や楽しい体験をより引き立てたい方
写真や映像など他事業と組み合わせられる方
ファミリー向け写真館の市場は厳しいと考えられます。
そこで求められるのは、お客さまのニーズにより沿った体験や思い出を一緒にサポートするというサービス精神です。他には写真だけでなく映像やITなど複合的に事業を組み合わせたり、一軒家型など新規のチャレンジが出来たりする方が向いていると言えます。

■成功のポイントは?

ファミリー向け写真館のビジネスモデルの成功ポイントを押さえておきます。

①メニューはセットプランの提示

撮影費や商品代など様々な項目があると結局いくら払うか、オプションや追加料金で高くなるのではないかとユーザー視点では不安になります。
そこで分かりやすいメニューやセットプランなどサービスが込みの料金提示はポイントとなりそうです。当日は撮影自体を楽しみ、楽しい撮影体験と一緒に残るというのが狙いです。

②デジタルデータ特化など新しいサービスを作る

多くの事業者は、撮影したものを商品として提供する点で、売上を作っています。このベースは抑えつつも、例えば撮影データの利用で加工サービスしたり、お客さまで出来る加工技術を教えたりすることで、付加価値や新しいサービスを生み出します。

記念になるプリント台紙という価値でなく、デジタルデータの保管をどう価値を上げられるかなどの工夫があってもいいでしょう。

③出張型でのサービス提供もあり

写真館のコストとして、スタジオの地代や維持費がかかります。
そこで、スタジオ自体を手放し、外部スタジオやお客さまの要望に応じてスペースの確保から行うなどのフルカスタムの出張型写真館というのもあっていいかもしれません。
この場合は、カメラマンと競合する形になりますが、お客さま視点では自分を引き立てる撮影スペースどこかは分かりづらいと言えるので、アイデアとして参考になれば幸いです。

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