Business Idea
サービス一覧

〜専門性と利便性の向上が鍵のパソコン・サポート・サービス〜

■パソコン・サポート・サービスのビジネスモデル

1.ヘルプデスクサービス

パソコン操作において困りごとが生じた時に、メールや電話で対応する業務がヘルプデスクサービスです。いつでも連絡できる利便性が求められるため、24時間対応のコールセンターを設置している会社もあります。また、設置方法や操作ミスによるトラブルなどは解決も容易なため、マニュアルを準備し受託の電話対応スタッフに任せることも可能です。

2.出張修理サービス

個人の自宅や企業のオフィスに出向いて修理を行うサービスです。内容としては、パソコンの設置や初期設定、データ復元、ウィルス駆除などがあります。顧客自身での設定や作業が難しく現場での操作が必要となる場合、出張サービスが利用されます。出張修理サービスの場合は出張後に解決できなかったということが生じないため、技術あるスタッフの採用が求められます。

3.定期メンテナンス

個人や企業と契約し、定期的にメンテナンスサポートを行う業務です。サポート料金として月額費や年間費を収益とするビジネスモデルです。定期メンテナンスは、パソコン関連を一括委託し業務を効率化したい企業からの依頼が多いでしょう。

■パソコン・サポート・サービスの取り巻く現状

1.競合他社が多くニーズは減少

パソコン・サポート・サービスは、パソコンが一般家庭や中小企業でも普及し始めた時期を皮切りに、参入企業が非常に多い分野となってきました。その一方で、普及率に伴い一般の人でも普遍的にパソコン知識を持つようになったことやパソコン自体の性能の向上により、ニーズは減少してきている現状もあります。実際J-Net21の調査によると、パソコンサービスを「よく利用している」と「たまに利用している」を合わせた「利用率」は、全体で12%との結果でした。

2.ネット情報が増えたため専門性の保持が難しい

パソコン・サポート・サービスの利用率の減少の背景には、ネット情報がますます豊富になってきているという点が考えられます。ネットが普及する以前は、困りごとがある場合は図書館や書店に行って専門書を入手し、自身で読み込むというプロセスがありました。しかし現代では、手元のスマホ1つで知りたい情報を手に入れられるため、パソコン・サポート・サービスにおいても専門性を保持することが難しくなっています。
ネットの検索機能で簡単に情報が出てくる程度の知識や技術では、専門職として成り立たなくなっているというのが現状です。

3.メーカーの保証期間の長期化

パソコンハードウェアの保証期間を「3年〜5年」と長期に設定するメーカーが増えてきたことも、パソコン・サポート・サービスの障壁となる点です。
最近のユーザーは、保証期間中に端末を分解してしまうと保証が切れてしまうため、メーカー以外の修理店に修理を依頼したがらない傾向があります。また、保証期間外であっても修理費用と新規購入の費用対効果を考え修理を選択しない人も多く、修理サービスの限界点を迎えているといっても過言ではないでしょう。

■おすすめの方

パソコン・サポート・サービスがおすすめの方は、以下の通りです。
・パソコン関連に深い知識がある
・細やかなサービス意識がある
・対企業の営業力に長けている
上記のような方々は、新規参入が難しくなっているパソコン・サポート・サービスにおいても他社との差別化が図りやすいため、おすすめのビジネスモデルです。

■成功のポイント

1.企業サポートに特化する

パソコン知識の普及により、個人レベルのサポートのニーズは減少傾向にあります。しかし、企業におけるパソコンサポートは業務量の多さと専門知識の必要性から、まだまだニーズがある分野です。中小企業では、無知識・無計画なシステム構築の結果無駄なコストが生じている場合も多くあります。このようなニーズに応え、業務改善を提案できれば固定顧客をつけることができるでしょう。

2.新しい技術・サービスに精通する

パソコンサポートの分野は、基本的なパソコン知識に留まらず、ハード、ソフト、セキュリティ、サーバー、法律など広い分野に拡大することが可能です。また、新しい技術やサービスについて理解を深めるなら、新しいアイディアを生み出すことにもつながります。このような多角的な知識を持ったサービススタッフは、利用顧客に費用価値があると感じさせることができるでしょう。

3.利便性を高めニーズに応える

個人ユーザーのパソコン知識の普及率が上がっているとはいえ、サポートサービスの利便性を高めれば一定のニーズは今でも存在します。パソコントラブルが生じた場合、スマホで検索できるとはいえ、呼べばすぐに駆けつけ解決してくれるプロがいれば、時間や手間短縮のため利用したいと考える顧客もいます。個人で解決する以上の利便性を提供できれば、対個人ユーザー向けのサービスでも成功を収められるはずです。

参考:https://www.pc-seibishi.org/adjuster/column/1107/
   https://j-net21.smrj.go.jp/startup/guide/service/service21.html
   https://j-net21.smrj.go.jp/startup/research/service/cons-pcsupport.html

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