■どんなモデルか
国家資格である不動産鑑定士を活かして行う、不動産仲介業とはどのようなビジネスモデルでしょうか。
①不動産の専門家としてプロフェッショナルサービスを提供
不動産仲介業は、国家資格である不動産鑑定士の資格を有する者が、不動産に関する仲介サービス業務を行うものです。
東京を始めとした首都圏の不動産価格の高騰は引き続き継続しており、人気のある不動産を押さえている仲介業者は稼ぐチャンスがあります。
不動産は専門性が高い分野なので最近ではSNSを利用して知名度を上げて、事務所の集客に役立てる若手もいるでしょう。
②高級物件、特定の都市圏等得意分野を活かしたスタイル
不動産仲介業のスタイルには、それぞれの不動産鑑定士、仲介業者の得意分野を活かしたスタイルがあります。
例えば大手不動産会社での勤務経験が長い人や、港区や渋谷区などの人気の高いエリアに特化した不動産仲介業など自分の得意分野で独立することができます。
また太い客を押さえていれば成約率も上がり自身の不動産仲介のスキルも上がるでしょう。
③ネットで集客が可能なビジネスモデル
不動産仲介業はSNSやインターネットとの親和性が高く、メディアと連携して潜在的な顧客の掘り起こしが可能です。BtoCの仕事なので、SNSで質の高い発信を行っていると、自然と集客も可能になってくるでしょう。
■業界動向やトレンドについて
売買仲介は対象となる取引が住宅だけで年間約60万件程度と推計されており、不動産流通経営協会(東京)の推計によると、2019年の住宅取引件数(暫定値)は前年比1.5%増の60万4324件とのことです。
これを見ると潜在的な市場の大きさが分かりますし、2020年以降も引き続き好調であることが推察されます。
■不動産仲介事務所開設がおすすめの方
・不動産仲介のプロとしてのビジネスモデルがおすすめの方は、以下の通りです。
・営業マインドのある方、人脈のある方
・不動産コンサルティング業務経験者
・スマートフォンのアプリ、SNS、動画の活用が得意な方
既にコモディティ化しつつある不動産仲介のサービスに関してSNSやウェブを駆使しながら集客し、サービスを拡充する能力、既存の人脈から顧客開拓へ広げる能力が必要です。
■成功のポイントは?
不動産仲介業者のビジネスモデルの成功ポイントを押さえておきます。
①サービスの差別化をすること
どのようなビジネスでも同じですが、周りと同じ事をやっていても稼げるようにはなりません。
そのため普段から自分の専門性(特定のエリアや高級物件など)を意識して、周りの仲介業者と差別化を図ることが重要です。高級物件など顧客単価を上げる努力も重要になってくるでしょう。
②SNSでの露出
不動産仲介業は見た目も大事な職業なのでインスタグラムやツイッターで露出を高め、人気者になるというスタンスでいくと集客も容易で、営業に時間やお金をかけずに成功できる確率も高まります。
特にこのあたりは女性の仲介業者は有利でしょう。
③サービスの質と量の拡充
不動産仲介業は競合の事務所もあったり、都心では様々な分野に特化した仲介業者が多いです。
自分の事務所のサービスの質の向上と、顧客層の拡充を意識していけば収入も増えるでしょう。
他にもあえて首都圏以外の都市に不動産仲介サービスを展開することで都内の激しい競争を交わすこともできるでしょう。