■どんなモデルか
建物や家庭の内装をリフォームを専門とする専門業者はどのようなビジネスモデルでしょうか。
①リフォームの専門家としてプロフェッショナルサービスを提供
内装リフォーム業では、家の水回り設備の改造、バリアフリー化、壁や床のクロス・タイル張替えなど特定の業務内容に絞って開業するタイプが多いです。
このようなタイプの業種ではクロス職人などが個人で独立して開業するケースも多くなっています。
内装のビフォーアフターでSNSを利用して知名度を上げて、事務所の集客に役立てることも可能でます。
②建築に関連するものの法的な規制が少ない
建築士法第3条によると「大規模の修繕」又は「大規模の模様替え」を行う者は、一級建築士でなければ、その設計又は工事監理をしてはならない、と規定されています。
しかし、内装リフォーム業は、建築業法における「軽微な建設工事」に該当する場合がほとんどで一般的に、内装リフォーム業を行う際に必要な資格や許認可等はないとされています。
③ネットで集客が可能なビジネスモデル
内装リフォームは内装のビフォーアフターなどの見た目の美しさで、インスタグラムなどのSNSやインターネットとの親和性が高く、メディアと連携して潜在的な顧客の掘り起こしが可能です。
BtoBまたはBtoCの仕事なので、SNSで質の高い発信を行っていると、自然と集客も可能になってくるでしょう。
■業界動向やトレンドについて
内装リフォーム事業には、既存の住宅メーカーや建設会社だけでなく他業種からの参入も進んでいることもあります。
インフラ事業者やユニットバスやトイレなど水回り関連設備の事業者などからの参入が挙げられます。
コロナ後の自宅で過ごす時間の増大によりインテリアの内装リフォームのニーズも高まっています。
特に新築よりも、既存の住宅をメンテナンスして使用するニーズもあるので内装リフォーム市場は安定しているといえるでしょう。
■内装リフォーム事務所開設がおすすめの方
・独立して内装リフォームのプロとしてのビジネスモデルがおすすめの方は、以下の通りです。
・営業マインドのある方
・建築関連業務経験者
・スマートフォンのアプリ、SNS、動画の活用が得意な方
多くの競合のいる内装リフォームサービスに関してSNSやウェブを駆使しながら集客し、サービスを拡充する能力が必要です。
■成功のポイントは?
内装リフォーム業のビジネスモデルの成功ポイントを押さえておきます。
①サービスの差別化をすること
どのようなビジネスでも同じですが、周りと同じ事をやっていても稼げるようにはなりません。
そのため普段から自分の専門性(一般家庭専門の内装サービス、もしくはオフィスの内装リフォーム)を意識して、周りの事務所と差別化を図ることが重要です。
②SNSでの露出
内装リフォームは、インテリアを良くしたいという顧客の潜在的なニーズを引き出すために、SNSを利用して集客することで営業に時間やお金をかけずに成功できる確率も高まります。
③サービスの質と量の拡充
内装リフォームは手間がかかることから、競合は比較的少ないと想定されます。内装リフォームのバリエーションや、提供する質の向上とサービスラインの拡充を意識していけば収入も増えるでしょう。
他にもあえて首都圏以外に専門的なサービスを展開することで都内の激しい競争を交わすこともできるでしょう