■どんなモデルか
国家資格である建築士を活かして行う、建築士事務所とはどのようなビジネスモデルでしょうか。
①建築の専門家としてプロフェッショナルサービスを提供
建築設計事務所は、国家資格である建築士の資格を有する者が、建築や設計に関する業務を行うサービスです。
ビルや一般家庭の建築や設計を請け負うスタイルが多く、建築系の大学院を卒業し、一定の経験を積んでいる方が多いです。
最近ではYoutubeを利用して知名度を上げて、事務所の集客に役立てる若手の独立建築士もおります。
②得意分野を活かしたスタイル
建築事務所のスタイルには、それぞれの建築士の得意分野を活かしたスタイルがあります。
例えば建築事務所での勤務経験が長く、コンペでの優勝経験もあるような人は自分の得意なスタイルやアピールポイントを活かして集客することができます。
③ネットで集客が可能なビジネスモデル
建築士事務所は以外にもSNSやインターネットとの親和性が高く、メディアと連携して潜在的な顧客の掘り起こしが可能です。
BtoCの仕事なので、SNSで質の高い発信を行っていると、自然と集客も可能になってくるでしょう。
■業界動向やトレンドについて
2019年度の建築家住宅新設着工戸数は11,200戸で、持家一戸建(注文住宅)の着工数に占める割合は4%と推計されています。
建築家住宅は、新設住宅着工に連動して増減はあるものの、2016年度から11,000戸前後の一定水準を維持しているため、ローコストで画一的な注文住宅ではなく、デザイン性や機能性を求める施主(顧客)層が多くなってきていることを指しています。
今後、建築家マッチングサービスや建築家を活用するプラットフォームの利用拡大等により、”建築家住宅”の認知度が向上すると見込まれ市場の見込みはポジティブでしょう。
■建築士事務所開設がおすすめの方
建築士事務所開設を経て独立建築士としてのビジネスモデルがおすすめの方は、以下の通りです。
・営業マインドのある方
・設計業務経験者、コンペの入賞、表彰経験者
・スマートフォンのアプリ、SNS、動画の活用が得意な方
既にコモディティ化しつつある税務サービスに関してSNSやウェブを駆使しながら集客し、サービスを拡充する能力が必要です。
■成功のポイントは?
建築士事務所のビジネスモデルの成功ポイントを押さえておきます。
①サービスの差別化をすること
どのようなビジネスでも同じですが、周りと同じ事をやっていても稼げるようにはなりません。
そのため普段から自分の得意なデザインスタイルと、それを好む層を意識して、周りの事務所と差別化を図り、マーケティングすることが重要です。
②SNSでの露出
一般的に建築士とは、固い真面目な職業という印象があります。
そこを逆手にとり、SNSでの露出もいとわず人気者になるというスタンスでいくと集客も容易で、営業に時間やお金をかけずに成功できる確率も高まります。
③サービスの質と量の拡充
建築士事務所とはいえ、競合の事務所もあったり、都心では様々な事務所が多いです。
そこで自分の事務所のサービスの質の向上と、アピールポイントを工夫すれば収入も増えるでしょう。
特に有名大の卒業や、コンペでの優勝経験等をアピールすれば都心以外でもサービスを展開することで都内の激しい競争をかわすこともできるでしょう