■どんなモデルか
シニア層向けパーソナルトレーニングジムは、どのようなビジネスモデルでしょうか。
①専属トレーナーによる1対1のシニア向けトレーニング
パーソナルトレーニングとは、専属トレーナーのもとに1対1の指導を行うサービスです。ダイエット、運動機能の向上と体力改善など、個人の希望や目標に合わせて効果的な指導を行います。
このパーソナルトレーニングをシニア向けに展開します。大手フランチャイズでは、シニア向けのプログラムを備えている店舗があります。
②会員制と個室指導によるストックビジネス
パーソナルトレーニングは、会員に向けて個室でトレーニングを行うことが特徴です。個室で行うことによって、他の利用者の目を気にせず、それぞれの目標に合わせて集中して身体を鍛えられます。
一般的にパーソナルトレーニングジムを開業するためには、店舗あたり1,000万円以上の資金が必要になります。自宅を改修した場合にも、設備投資が必要です。
しかし、ジムの設備としては、高額なトレーングマシーンは必要ありません。パワーラック、パワーリフティングのためのベンチなど最小限の機器を設置します。
③食事など総合的な健康をサポート
シニア向けのパーソナルトレーニングでは、運動能力の向上も大切ですが、高血圧やメタボリックを改善するための食事面の指導が重要になります。総合的な健康に関するアドバイスを提供できることが理想です。
■業界動向やトレンドについて
日本は超高齢社会の時代を迎えています。シニア向けの介護サービスを中心に、心身の両面から健康に対する意識が高まり、食生活、睡眠、運動に関わる多様なビジネスが注目されるようになりました。
パーソナルトレーニングは、海外でセレブやスポーツ選手などが専属トレーナーを付けたことから、一般化したフィットネスのサービスです。個人に最適化したメニューが大きな効果を挙げられることから成長を遂げました。
働き盛りの30代から40~60代のミドルシニアの世代で、フィットネスの需要が高まっています。健康寿命を伸ばす目的から、60代以上のシニアにおいても有望視されている領域です。
■シニア層向けパーソナルトレーニングがおすすめの方
シニア層向けパーソナルトレーニングのビジネスモデルがおすすめの方は、以下の通りです。
・フィットネスクラブなどのトレーナー経験者
・食事を含めて健康にこだわりのある方
・コミュニケーション能力の高い方
シニアの顧客を安心させるためには、傾聴の姿勢で親密なコミュニケーションを行うことが求められます。
■成功のポイントは?
シニア層向けパーソナルトレーニングのビジネスモデルの成功ポイントを押さえておきます。
①開業時の立地条件を詳細に検討すること
個別指導を行うため、フィットネスなどのトレーニングジムより単価を高く設定することも可能です。高所得者層が多い住宅街で開業すると、ロイヤルティの高い顧客の獲得が見込めます。ただし、店舗賃料を含む運営費、競合店舗などを考慮する必要があるでしょう。
②安心のための制度を整備
トレーニングの効果が出なかった場合には全額返金の保証を行うように、安心して利用できる制度づくりがポイントになります。カウンセリングを行って、利用者の悩みや目標を把握することも大切です。
③魅力のあるトレーナーの採用
トレーナーに求められる資質は、健康づくりの知識はもちろん、シニアとのコミュニケーションです。顧客の離反を防ぎ、継続的に利用してもらうためにも、魅力のあるトレーナーの採用と研修が重要になります。
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