■まつ毛エクステサロンのビジネスモデル
1.フランチャイズ加盟タイプ
まつ毛エクステサロンのフランチャイズ傘下に入り、チェーン店として開業するタイプのビジネスモデルです。メリットとしては、オープン時からブランド力を持つため集客が比較的容易なことや、本部からのサポートが受けられマネージメントがスムーズであることなどがあります。一方で、フランチャイズ契約に縛られるため、自由な経営ができない点はデメリットでしょう。
2.独自ブランド開業タイプ
自身が施術技術を持つ場合、独自ブランドを立ち上げ開業するケースもあります。この場合、集客を含め収益化を軌道に乗せるまでには一定期間かかることが多いです。また、経営面のサポートがなく自身で行うことになるため、ノウハウ構築の難易度も高くなるでしょう。一方で、フランチャイズフィーやロイヤリティーなどを支払う必要がないため、資金面での負担が少なく、自由な店舗経営ができるのがメリットです。
■まつ毛エクステサロンの取り巻く現状
1.市場は拡大を続けている
「美容センサス2019年上期」の調査結果によると、アイビューティーサロンの女性の利用経験率は2012年では9.6%であったのに対し、2019年には15.1%まで拡大しています。背景としては、まつ毛エクステが一般化し、化粧時間短縮したい層の顧客がリピーター化したことが挙げられます。
2.施術には美容師資格が必要
まつ毛エクステは、元々はネイルと同様に国家資格を必要としない施術に分類されていましたが、敏感な目周りの施術であり、トラブルも多発したことで規制化されました。厚生労働省が2008年に出した「まつ毛エクステンションによる危害防止の徹底について」の通達により、まつ毛エクステの施術は美容師資格を持つ者しか行えないという規制が始まりました。
■おすすめの方
まつ毛エクステサロンがおすすめの方は、以下の通りです。
・美容師資格を持っている
・エステ他事業の経営経験がある
・女性層の集客に自信がある
上記のような方々は、初期の立ち上げと集客がポイントとなるまつ毛エクステサロンの経営を成功できるため、おすすめのビジネスモデルです。
■成功のポイント
1.新卒スタッフの確保
美容業界の中で、まつ毛エクステサロンへの就職は注目を集めています。2020年2月27日に実施された『第41回美容師国家試験』では、初めてまつ毛エクステに関する問題が出題されました。今までは美容師専門学校においてまつ毛エクステは必須科目ではありませんでしたが、正式に国家試験に設問が入ったことで、重点度を高める学校が増えることが予想されます。まつ毛エクステの施術は美容師資格者でなければ行えないため、人材不足が課題となってきましたが、新卒スタッフを積極的に雇用することで経営の安定化を図れるでしょう。
2.40代以上の女性をターゲットに
まつ毛エクステのトレンドは、盛るためのものから時短とナチュラルメイクを目的としたものに変化しつつあります。特に、目元のはりや華やかさが失われていくことを悩みとするアラフォー世代以上の女性を中心に上品なデザインのまつ毛エクステが人気を集めています。
ナチュラルなまつ毛のトレンドに応えるためには、高い技術力が求められます。値段ではなく仕上がりを見る傾向が高い、40代以上の女性が満足できるクオリティーを提供すれば、安定したリピーターをつけることができるでしょう。
参考:
https://hba.beauty.hotpepper.jp/wp/wp-content/uploads/2019/06/E_eye_census_201906.pdf
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000124023.pdf
https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000453597.pdf
まつ毛エクステサロンの市場ニーズを知りたい方はこちら
市場調査レポートでは、業種業界問わず主にBtoC事業・サービスの利用ニーズを消費者アンケートの結果をまとめて掲載しております。当該事業・サービスの消費者の利用頻度と利用金額の調査結果を詳細にレポーティングしています。
新規事業として参入するにしてもその事業・サービスの利用頻度や一度に利用される金額はもとより、事業・サービスを利用する人の属性(考え方や価値観、趣味趣向など)を把握し、ターゲットについても検討する必要があります。この市場調査レポートではこれらの点について、アンケート調査結果をもとにまとめています。新規事業として事業案を検討している企業様・ご担当者様にとっては、必要不可欠なデータになります。
無料でダウンロードいただけますので、この機会に是非、ご活用くださいませ!