~飼い主と犬の単独型カフェから始めて、コミュニティで固定客を獲得~
■どんなビジネスモデルか
1,0000万円の資金から始める単独型ドッグカフェとは、どのようなビジネスモデルでしょうか。
①ペットと過ごす癒しの時間と空間を提供
ドッグカフェは、自宅以外の場所で犬と飼い主のくつろぎの時間と空間を提供するビジネスモデルです。
カフェとして飼い主の人間に満足できる飲食のサービスと空間を提供するだけでなく衛生面などのきめ細かな配慮が必要になります。リードフックを備えていることはもちろん、犬専用のメニューや遊び場など、ペットの満足を得られる工夫が求められます。
さらにSNSに写真を投稿したときに映えるように、おしゃれな内装や話題づくりも大切です。
②最小限のメニューでシンプルに展開
ドッグカフェは、人間と犬の両方のメニューを用意しなければならないため、通常のカフェ経営より潤沢な開業資金が必要です。
ドッグカフェの事業には、トリミングサロン(ペット専用の美容院)やペットホテルがドッグカフェを併設して展開しているビジネスモデルがあります。ペット好きには訴求力と集客力が高くなりますが、新規事業として参入する場合、ハードルが高いといえるでしょう。
開業時を考慮すると、飲食を楽しむだけの単独型ドッグカフェのほうが容易です。開業の方法にもよりますが、1,000万円の開業資金が目安です。
③さまざまな資格や届け出が必要
飲食を提供するために食品衛生責任者の資格が必要であり、動物取扱責任者の資格を取得しておくことがベターです。飲食店営業もしくは喫茶営業の許可を取得し、防火関係の届け出を行います。衛生関連は、開業する地域の自治体に確認します。
■業界動向やトレンドについて
新型コロナウイルスの感染拡大にともなう外出自粛により、ペットの需要が高まりました。
小型犬の室内飼育化が顕著であり、一方でペットの高齢化と肥満が課題として浮上しています。栄養や好みにこだわった高価格帯のドッグフードも注目されているため、ドッグカフェで提供するメニューとして検討の余地があります。
■ドッグカフェのビジネスモデルがおすすめの方
ドッグカフェは、以下のような方におすすめです。
・犬が好きで、食材を含めて犬のことを熟知している方
・衛生面に配慮ができる方
・趣味のネットワークづくりやコミュニティ運営が得意な方
人間と犬の健康に理解があり、サービスとして衛生面を徹底できる能力のあるひとが適しているでしょう。人間と犬に甘いだけでは困難です。入店の規則を明確にして、利用者に守らせる厳しさが求められます。
■成功のポイントは?
最後に、ドッグカフェの成功ポイントを押さえておきます。
①物販を充実させること
高級ドッグフード、犬用の玩具や雑貨、犬と飼い主がペアで着用できるような店舗オリジナルブランドのウエアなど物販を展開し、飲食以外の収益を確保します。季節限定のキャンペーン等を行うことも効果的です。
②コミュニティや会員組織づくり
ドッグカフェを中心とした顧客のネットワークによって継続的な利用を促進します。コミュニティや会員組織の運営のほか、FacebookやInstagramなど既存のSNS活用も効果的です。
オンラインだけでなく、ドッグカフェ主催の定期的な集いを運営すると、顧客と顧客のつながりが密接になり、口コミによる集客も見込めます。
③施設やサービスの拡充
ある程度、軌道に乗ったところで、専用のドッグランを併設したり、トリミングサロンをサービスに加えたり、サービスを拡充することが成功の秘訣です。コミュニティで利用者の声を収集するとよいでしょう。
ドッグカフェの市場ニーズを知りたい方はこちら
市場調査レポートでは、業種業界問わず主にBtoC事業・サービスの利用ニーズを消費者アンケートの結果をまとめて掲載しております。当該事業・サービスの消費者の利用頻度と利用金額の調査結果を詳細にレポーティングしています。
新規事業として参入するにしてもその事業・サービスの利用頻度や一度に利用される金額はもとより、事業・サービスを利用する人の属性(考え方や価値観、趣味趣向など)を把握し、ターゲットについても検討する必要があります。この市場調査レポートではこれらの点について、アンケート調査結果をもとにまとめています。新規事業として事業案を検討している企業様・ご担当者様にとっては、必要不可欠なデータになります。
無料でダウンロードいただけますので、この機会に是非、ご活用くださいませ!