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居心地の良い店づくりが売上に直結する複合カフェ

複合カフェとは

まずは、複合カフェについて見ていきましょう。

複合カフェとは、ドリンクサービスの他に、卓球・ビリヤード・ダーツなどの遊戯施設や、インターネット環境・ゲーム機器などの設備・空間を備えたカフェのことです。最近では、仮眠スペースなどを設けて簡易宿泊機能を備えていたり、シャワー室やサウナなどの設備を備えた複合カフェも多く見られます

どんなモデルか

次に、複合カフェのビジネスモデルについて見ていきましょう。

1. 若者をターゲットとしたビジネスモデル

複合カフェは、多数の遊戯施設を備えていることからアミューズメント性が高いカフェです。若者を中心に利用されており、友人・カップルで利用する方が多いビジネスモデルです。最近では、女性客の取り込みが注目されており、贅沢な居心地の良い空間を演出する店舗も見られます。

2. 居心地の良さが収益につながるビジネスモデル

料金形態が時間制のため、居心地の良さが直接収益につながるビジネスモデルです。通常のカフェと違い、滞在時間が長ければ長いほど売上が上げる仕組みなので、収益を上げるには居心地の良さが重要になります。

3. ランニングコストが抑えられるビジネスモデル

複合カフェは、基本的にセルフサービスであることが多いため、人件費が抑えられるビジネスモデルです。また、一度設備を揃えた後は、仕入れるものが少ないためランニングコストを抑えられます。

複合カフェが伸びている理由

複合カフェが伸びている理由としては、以下のことが考えられます。

1.新たな顧客層の取り込みにより、市場規模は拡大傾向

日本経済新聞によると、2019年度の複合カフェの合計売上高は前年比で110.8 %とされています。女性客や高齢客、ファミリー層・団体層などを新たにターゲットにする取り組みが強く見られ、新規顧客層の取り込みに成功したことによると考えられています。

2. アミューズメント性に需要があり、中小店舗は淘汰されつつある

複合カフェ店舗は、国内に約1600店舗、市場規模で約1300億円と推定されています。インターネットの普及により、インターネット設備のみを有する中小複合カフェの需要は低下し、現在では淘汰されつつあります。一方で、資本力のある大手チェーン店舗は、アミューズメント施設を充実させることでシェアを拡大しています。大手チェーンとのフランチャイズ契約を結ぶことによって、情勢に即した収益化が可能です。

このビジネスモデルがオススメな方

複合カフェのビジネスモデルがおすすめの方は、以下の通りです。

・飲食の仕入れなどに知見を有するレストラン・カフェの方

・経験を活かして収益を得たいアミューズメント施設の方

・居心地の良い空間を提供したいインテリアデザイナーの方

成功のポイントは?

最後に、複合カフェの成功のポイントを押さえておきましょう。

1.居心地の良い店づくり

まずは、居心地の良い店づくりが必要です。女性客をターゲットとするなら美顔器の設置やヘアアイロンなどの貸し出しメニューの充実、若者をターゲットとするなら、ダーツやビリヤードなどの人気のある遊戯施設や、家のようにくつろげる個室空間の提供が効果的です。地域の顧客層を把握し、ターゲットに即した居心地の良い店づくりを目指しましょう。

2.フードメニューの工夫などによる滞在時間の延長を狙う

フードメニューを充実させることによって、複合カフェから退店しなくても滞在しやすい店づくりが重要です。ランチはワンコインで食べ応えのあるメニューの提供や、朝食サービスなどによる来店の早期化なども効果的です。

 

3.深夜帯の顧客獲得

深夜帯は、終電を逃した若者やフリーターなどが複合カフェの主要顧客層となります。リクライニングチェアや個室の提供などによる簡易宿泊施設としての提供や、シャワー室、歯ブラシの提供などが深夜帯の顧客獲得のカギとなります。ナイトパックなどの導入により、リピーターの獲得も期待できます。

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