■手芸用品店とは?どんなビジネスなモデルか
①手芸用品店とは?
手芸に必要である材料(生地、陶芸用品、各種糸、染料等)を取り揃えた専門店です。
女性利用が多い傾向で、利用割合は20代〜60代で約5割となっております。
近年のハンドメイドブームにより若者の利用も増えたことで、ほぼ全年代を網羅しています。
②手芸用品店のビジネスモデル
基本的には商品を購入して頂き、収益を確保していくビジネスモデルです。
収益向上の為のサービスは数多くあります。
新型コロナウイルスの蔓延により外出が減り、ネット上で材料が購入出来るオンラインネットショップは大きく成長しました。
その他では店舗内で手芸教室を開催したり、会員制にしたりと様々な事例があります。
手芸用品店の開業にあたっては特に必要な資格はなく、参入障壁自体は低くなっています。
■業界動向やトレンドについて
新型コロナウイルスの自粛によって、ハンドメイドが流行し、手芸用品の売上が大きく伸びました。
手作りマスクが流行し、その材料となる生地は数多く売れました。
ハンドメイド市場も拡大傾向にあり、数多くの作家がいます。
2019年には1兆円を超える市場規模に成長しており、今もその波を続いています。
またハンドメイドに必要であるミシンも売れ行きが好調です。
蛇の目ミシン工業の2020年4月〜9月期の決算では、売上が前年同期で約23%増加しており営業利益は646%増という結果が出ています。
トレンドとして、増収増益している手芸用品店はSNSでの取り組みを強化しています。
業界自体もここ数年で変化し、若者の利用が急増しているのでその層に合わせた取り組みをしています。
■手芸用品店に向いている方、おすすめの方
手芸用品店は、以下のような方におすすめです。
・手芸が得意な方
・細かな作業を継続して行える方
・ネットショップ運営経験がある方
・接客や講演が得意な方
・指導することがお好きな方
■成功のポイントは?
手芸用品店の成功ポイントを押さえていきます。
①付加価値の提供
販売だけで成功しているお店も多数ありますが、更なる収益向上の為には付加価値の提供が鍵になってきます。
女性の利用客が大半を占めるので、女性に特化したものを考えていきましょう。
スペースがある場合は手芸教室を開催し、材料は自店のものを購入して行なって頂く等の工夫をすることで売上アップに繋がります。
店舗での集客は店内の清潔感、内装も非常に重要なポイントになります
実際に購入したもので作品を作り上げる為、商品自体を清潔に保たなければいけません。
ルーティーンワークとして毎日店頭の商品に埃は被っていないか?汚れはないか?等、確認するようにしましょう。
繊維質のものを多く取り揃えるので比較的埃は積もりやすいです。
こまめにチェックし、店頭商品と店内の清潔感は高く保ちましょう。
また手芸用品店は店頭販売やネットショップ等競合も多い為、リピーターの定着率が高くありません。
スタンプカードやポイントカード、セール等でリピートしたくなるような施策を実施することをおすすめします。
②仕入れ先との良好な関係構築
手芸用品の仕入れは、大きく分けて問屋から一括で仕入れる方法とメーカーから商品ごと仕入れる方法があります。
手芸用品店の特徴として、少量多品種での取り揃えが多いです。
取引先の問屋と良い関係で取引が出来ると、価格面での優遇や良い品揃えに繋がります。
③WEBマーケティング
女性利用をターゲットにしたWEBマーケティングも非常に重要になってきます。
利用客はシニア層だけではなく、若者も大きな割合を占めていますのでそこにヒットするようなマーケティングをしていく必要があります。
まずお店があるということ自体を認知して頂かなければいけないので、リスティング等を駆使しながら認知度をあげていきましょう。
ECサイトも立ち上げて積極的に運営していくようにすることで、売上の増加に繋がります。
新規事業をご検討されている皆様にお役立ちできれば幸いです。