■どんなモデルか
多くのユーザーから好感を得るディスカウントストアは、どのようなビジネスモデルでしょうか。
①商品を大量に仕入れ安価で販売
ディスカウントストアでは、商品を大量に仕入れ商品単価を下げ、お客さんに安く販売するビジネスモデルです。卸売を通さずに直接商品を仕入れるため、他の業態では実現出来ない安さを可能にします。
②チェーン展開によるマーケットの拡大
ディスカウントストアでは、複数店舗を展開することでさまざまな地域で認知度を高めます。チェーン展開により、マーケット拡大をすることで販売計画を立てやすくなり、仕入れコストを抑えることが可能です。
③専門性で他社との差別化を図る
ディスカウントストアには、「家電」「雑貨」「食品」など、他の競合店にない専門性を作ることで顧客の信頼度が高まり、リピーター獲得の機会を増やします。
■業界動向やトレンドについて
従来のディスカウントストアでは、店舗面積が広くさまざまな商品を取り扱っていました。店舗面積の広さで商品ラインナップを揃えるのではなく、エリア毎の需要を満たした商品ラインナップを検討する店舗も登場しました。
商品を限定することで在庫量、人件費、家賃等のコストを抑えたコンパクトな業態での運営も必要です。
■ディスカウントストアがおすすめの方
ディスカウントストアに向いているのは次のような方です。
・マーケティングに精通している人
・接客が好き
・商品レイアウト・POP制作などが得意
時代のニーズに合わせた商品を販売し、リピーター客を獲得しましょう。
■成功のポイントは?
最後にディスカウントストアで成功するために注意すべきポイントを紹介します。
①薄利多売ではなく高利安売りを前提にビジネスを展開
従来のディスカウントストアでは、薄利多売でのビジネスモデルが成立していました。スーパー、ドラッグストア、ECサイトなどさまざまなビジネスが発達したことで、薄利多売のビジネスモデルが成立出来なくなっています。
ビジネスを成功させるためには、高利・安売りが出来る商品は何かを常に検討しながら商品展開をしていく必要があります。
②バリエーション豊かな店舗を出店
家族連れ、学生、単身者、ビジネスマン向けなど、出店エリアのニーズに合わせた店舗設計が必要です。「お酒をメインに商品販売」「ファミリー層の喜ぶ商品を取り揃える」など、特定のターゲットに響く商品ラインナップを取り揃えましょう。
③買い物の楽しさを演出
大手ディスカウントストアでは、「圧縮陳列」と呼ばれる陳列方法で、店内を「ジャングル」のような雰囲気を演出し、ワクワク感を演出しています。お店に訪れたお客さんが商品を探す楽しさを感じてもらう演出といったお店のコンセプトに合う創意工夫が必要です。