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安定、堅実、堅調な飲食ビジネスモデル

給食業ビジネスとは

給食業は、大きく2種に分けられます。まず、自社で食品を調理する厨房設備を構え、そこで調理された商品を学校、医療施設、工場などの食堂に販売する業態。もう1つは各施設が既に持っている厨房設備に対して、人員と管理ノウハウを持ち込んで運営を受託するタイプです。

後者は大手給食業者の寡占化が各地方で進んでいますが、前者については弁当・惣菜製造業との棲み分けの中で安定して稼働しているビジネスモデルです。

給食業のビジネスモデル

給食業がまずはどんなビジネスモデルか見ていきましょう。

1.売上の安定が目指せるビジネスモデル

給食業は飲食ビジネスモデルの中で特筆すべき安定性を持っています。それは調理するフード・ドリンクが基本的に対法人・対固定顧客むけであるためです。来店やSNSによる集客に依存せず、toBビジネスの要素も多い給食業。安定の裏返しとして、一般に高原価率、長時間労働が必要といわれています。

2.堅実、堅調なビジネスモデル

給食業態は法人含む固定顧客がほとんど。そのため、売上の見込みが中期的に立てられます。それに伴い、設備投資や一括仕入れなどの事業計画も中期的な時間軸で立てられることが多く、他の飲食業ビジネスモデルと比較して堅実なビジネスモデルといえます。

3.テイクアウト、デリバリー展開も可能なビジネスモデル

一般的に給食業を開業する際の調理機材は広範囲に及びます。そのため、給食サービスとしての顧客を商圏内で一巡した後にも、他の飲食店舗のセントラルキッチンとして空き時間を利用することが可能で、そこからテイクアウトやデリバリーのゴーストキッチンとしての役割を受注することも可能なビジネスモデルです。

給食業が安定している理由

給食業が安定して成長している理由としては、以下のことが考えられます。

・法人客、固定客がメインとなるので売上が安定しやすい

・金利が安く、大規模な設備投資の資金調達コストが低い

・行政への納品が入札制なので新規事業者にも機会がある

出店場所はデリバリーエリア内であれば、あくまで低コストを求めて郊外を検討するべき業態です。しかし、出店時の設備投資額が大きいために想定する人口をカバーする商圏が広くなってしまい、商圏内に競合給食業者が既に出店しているエリアも多く、競合店と棲み分けるための差別化が必要となってきます。

給食業がおすすめの方

給食業のビジネスモデルがおすすめの方は、以下の通りです。

・飲食ビジネスを行いたいが、toCではなくtoBに進みたい

・オペレーション運営力に自信がある方

・資本があり、新規参入が少ない市場に進みたい方

上記のような方々は、既に飲食店舗運営に詳しい方々や、給食業は商品がほぼ決まっているためマニュアル化が容易であり、おすすめのビジネスモデルです。

成功のポイントは?

最後に、給食業の成功ポイントを押さえておきましょう。

1.販売ルートの開拓

toBの側面の強い給食業では、販路の開拓が他の飲食業態と比較して重要となります。

学校などへの入札だけでなく、顧客のニーズを細かく収集することで確実な販売ルートを作りましょう。

2.オペレーション対策

給食業のオペレーションは製造と配送に大別されます。売上規模が大きいため、利幅が少ないオペレーションになることもしばしばあり、商品原価、人件費、各種経費に対して厳密な管理オペレーションが求められます。

3.ニーズのあるメニュー作り

一般的な給食メニューを製造するだけでは既存の給食業者から発注を切り替えてもらうことは困難です。介護施設や医療施設向けの減塩、ヘルシーメニューや、工場給食など向けの特色ある日替わりメニューなどで競合業者と競争することになるので、顧客の需要を先取りした提案を絶えず行っていく必要があります。

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