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新規事業コラム
2022.09.14

令和時代に注目すべき新規事業~水の宅配サービス編~

近年特定の物を「宅配する」サービスが人気を集めていますが、その中の一つに「水の宅配サービス」があります。水の宅配サービスとはどのような事業で、市場はどのようになっているのかをここではみていきます。

水の宅配サービスとは

水の宅配サービスとは利用者の注文に応じて水を利用者まで直接届けるサービスのことです。サービスの開始時は、冷水・熱水を自由に切り替えて供給することができる装置であるウォーターサーバーとウォーターサーバーに装着するための水のボトルが事業者から提供されます。そして、水のボトルに入った水がなくなり次第、利用者が事業者に水を注文し、事業者が利用者まで直接水を届ける仕組みとなっています。ビジネスモデルとしては、水の注文に応じて、利用者から水の代金を取るのが基本となっています。また業者によっては、ウォーターサーバーのレンタル料やメンテナンス料を取ることもあります。

水の宅配サービスが人気を集めるワケ

このような水の宅配サービスですが、近年若い層を中心に利用者を集めています。水の宅配サービスが人気を得ている理由としては、重たいペットボトルをわざわざ買いに行かなくともおいしい水を購入することができる利便性がまず挙げられます。また、東日本大震災以降、「いざ」という時への備えとして、安全な水を常時確保しておきたいという需要が高まったことも理由として挙げられます。

水の宅配サービスの利用者の状況

次に水の宅配サービスの市場を、弊社が行った水の宅配サービスの市場調査を元にみていきます。
まずは、水の宅配サービスの利用人数です。市場調査を通じて、利用率が8.8%という結果になったため、これを日本の15~64歳人口と掛け合わせると利用人数は約654万人であることがみえてきます。
次に利用頻度をみてみると、「月に1回」と回答した利用者が1番多くなり、月に1回スパンで水を消費し、購入している利用者が1番多いことがうかがえます。
最後に、利用額をみていくと、平均利用額は3286円という結果となり、ここから店舗購入や通販より若干割高になっても、便利で安全な暮らしへの投資の感覚で水の宅配サービスを利用している利用者が多いことがみえてきました。

まとめ

このように水の宅配サービスは利便性や「いざ」という時への備えという位置づけで利用者を増やしてきました。「水」という私たちの生活に必要不可欠な資源を扱っているため、今後も市場は一定規模あると予想されますが、その中で市場がどのように展開していくかが注目されます。

ここまでお読みいただきありがとうございました。「このコラムで紹介したデータを確認したい」、「より多くのデータを知りたい」という方は「市場調査レポート2022 水の宅配サービス業」を下記からダウンロードいただければと思います。

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執筆: B-search

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