New business Column
新規事業コラム
2022.09.14

令和時代に注目すべき新規事業~グランピング編~

近年新たなキャンプ・宿泊事業の形として「グランピング」という言葉を耳にすることが増えてきました。グランピングとは一旦どんな事業なのか、そして市場はどのようになっているのかここでは徹底解説していきます。

グランピングとは

グランピングという言葉は「グラマラス(魅惑的な)」と「キャンピング」を掛けた造語になります。グランピングは従来のキャンプの不便さや面倒さを解消した「快適かつ気軽に楽しむことができるキャンプ」と表すことができるでしょう。例えば、従来のキャンプではテント等の道具は自前で揃えなくてはなりませんでしたが、グランピングではそれらはサービスとして用意されており、自前で揃える必要はありません。また、従来のキャンプは雨風などの天候に大きく左右されましたが、グランピングは屋内の施設で楽しむことができることも多いのでそれらの影響を受けずに済みます。最近では施設内にゴルフ場やBBQ施設、温泉を完備したホテル並みのサービスを提供する事業者も出てきており、「高級志向」も高まっています。

グランピング業界の動向

グランピングは2005年にイギリスで発祥したと言われています。日本では2015年10月に星野リゾートが山梨県富士河口湖町に「星のや富士」をオープンして以来広く認知されるようになりました。以降、様々な形態の施設が登場し、新たなキャンプ・宿泊の形として
特に若い世代に注目を集めるようになっています。

グランピング業界の現状分析

それでは次に弊社で行ったグランピングの市場調査をもとに、実際のグランピング業界の現状を定量的にみていきます。調査において、明確だったポイントとしてグランピング利用者の利用金額が非常に高いことが挙げられます。調査においてグランピングを利用したことがあると回答した人のうち、実に40%以上が「1回の利用において10,000円以上を利用している」と回答しました。また、グランピングの利用頻度がそこまで多いわけではないことも調査で明確になりました。調査においてグランピングを利用したことがあると回答した人のうち、実に55%以上が「サービスを利用するのは年に1回かそれよりも少ない」と回答しています。これらの情報から、グランピングは決して利用頻度は多くないものの、時々楽しむ「贅沢な娯楽」としての側面が強いことがみえてきました。

まとめ

このようにグランピングは従来のキャンプとは一線を画す新しいキャンプ・宿泊事業の形として台頭してきました。そして指向性として、高級志向も大変強まってきています。
このようなグランピングですが、三密を回避できる娯楽でもあることから昨今のコロナ渦とも相性が良く今後ますます需要が増えていくことが期待されます。既存のキャンプ・宿泊事業に行き詰まりを感じている事業者様にもぜひ参入を検討していただきたい新規事業と言えるのです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。「このコラムで紹介したデータを確認したい」、「より多くのデータを知りたい」という方は「市場調査レポート -グランピングの市場ニーズとは-」を下記からダウンロードいただければと思います。

➤市場調査レポート2022 はこちら


執筆: B-search

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