多くの経営者が、常にビジネスチャンスを考え、既存事業の拡大や、新規事業への参入のための情報収集を行っていると思います。
そんな経営者でも、事業に成功することも失敗することがあるわけですが、
ではどういった経営者が新規事業に成功しやすいのでしょうか?
本コラムでは、現役のコンサルタントが考える新規事業が成功する経営者の特徴をご紹介します。
Table of Contents
1、リスクも踏まえた事業計画である
儲かることが前提で、リスクや儲からない想定がなく、
本人は「このビジネスはいける!」と盛り上がっているので、頭の中で「成功するイメージ」ができ上がっていますが、その根拠がないご相談がままあります。
リスクも客観的に抑えて、その場合のリカバリーがきくのかまで冷静に判断ができる経営者が望ましいといえます。
2、周りの声を聴く
最終的な判断と責任を負うのは経営者本人ですが、
冷静な経営者ほど第三者の意見に耳を傾け、よりシミュレーションをめぐらせます。
「自分に反発・反対している」と捉え遠ざけず、取り入れたうえで客観的な観点で嚙み砕く方が成功するといえます。
3、参入理由を筋立てて説明できる
十分なリサーチの結果、その事業にニーズがあるのかどうか、論理だてて説明ができる事も重要と感じます。
当然経営者本人の肌感覚というのも重要な要素ですが、本当にそれが合っているのか、狭い範囲だけの感覚になっていないかどうか、感覚を下支えする理論をきちんと持てていることが重要に感じます。
4、情熱が長く続く
アイデアマンだけれどもその熱が長く続かないタイプの経営者は多くいらっしゃいます。
発想が柔軟、画期的なアイデアを思いつくのはとても重要ですが、会議のたびに興味の矛先が変わってしまい部下が付いてこれない、という会社は意外と多くあります。
一つのことに長く情熱を持てることも重要な点といえます。
5、部下にすぐ任せない
これは上の4番と重なる部分ですが、自分で発案して始めたことを、情熱が去ってしまいすぐに部下や他の人に任せるタイプがいらっしゃいます。
ある程度方向性が決まった後に部下に任せること自体は、幹部育成の視点からもとても重要ですが、
社長にモチベーションがないと、部下もモチベーションが続きません。
軌道に乗るまでは経営者が表に立って進めることも重要です。
新規事業の成否は、経営者の考えや判断によって大きく左右されます。
新規事業で自分はどういったポジションで、どんなメンバーに任せるのが適切なのか、経営者自身がはっきりとビジョンをもって取り組むことが重要と言えます。
執筆: B-search