■中国茶ショップの販売事業のビジネスモデル
1.実店舗型
実店舗を持ち、中国から輸入した茶葉を販売するビジネスモデルです。茶葉だけを販売する形もあれば、中国伝統の茶器を使ったお茶の淹れ方を実演し提供するスタイルのお店もあります。お茶の葉を購入しそうなターゲット層を想定した立地選びも重要となります。
2.ネットショップ型
ネットショップ型は、ECショッピングモールに出店する方法と、自身でネットショップを立ち上げる方法があります。実店舗を持っている場合、ネットショップも併設しておくなら遠方から来た顧客がリピート客になったり、ネット検索で知った顧客が店舗を訪れるといった相乗効果を得ることができるでしょう。
■中国茶ショップの取り巻く現状
1.お茶カフェの流行
中国茶の本場台湾では、コーヒーショップのようなライトな感覚で中国茶が飲めるお茶カフェが流行しています。こうした店舗に共通するのは、内装や器などの雰囲気は現代的で若い顧客層を取り入れやすい雰囲気ですが、茶葉にはこだわりを持っており本格的な中国茶が楽しめるというものです。このようなアイディアのお茶カフェのアイディアは日本でも取り入れられるでしょう。
2.食品衛生法に基づく輸入手続きが必要
茶葉の輸入の際には、食品衛生法に基づく輸入手続きが必要です。また他にも植物防疫法に基づく検査や、食品表示法等に則った販売が求められます。無許可輸入などを行なった場合には、罰則が課される場合もあるので注意が必要です。輸入手続きは代行会社に依頼することもできます。
3.日本は中国茶輸出先国家第10位
日本中国茶協会の2016年の調べによると、日本は中国茶輸出先国家第10位となっており、年間1.2トンを輸入しています。中国茶には烏龍茶や緑茶など、日本でも親しまれているお茶の種類も多く、受け入れられる販売土壌があるといえます。
■おすすめの方
中国茶ショップの販売事業がおすすめの方は、以下の通りです。
・接客が得意
・施術の民間資格を持っている
・店舗ブランドのイメージができている
上記のような方々は、高い効率性と集客性を求め中国茶ショップの販売事業の経営を成功できるため、おすすめのビジネスモデルです。
■成功のポイント
1.若者も集めやすいライトなカフェコンセプト
茶葉販売だけに頼らず、カフェも併設するならより高い集客効果を期待することができます。気軽に立ち寄れるタイプのお店をコンセプトとするなら、伝統的なお茶にあまり関心のない若い顧客層にもアピールできるでしょう。台湾にはこのようなカフェが多くあるため、視察して参考にすることもできます。
2.特定の茶葉に特化した専門店
中国茶にも青茶・緑茶・白茶・黄茶・黒茶・紅茶など異なる種類のものがあります。また、産地によっても特徴が異なり、中国茶に関する知識は奥深いものです。特定の茶葉に特化した専門店のコンセプトを取るのも、他店との差別化を図る1つの方法です。特に、オーナーが自ら現地へ赴き仕入れをしている場合には、原産地やお茶の特徴についての解説を行うなど、専門性の高さを売りとすることができるでしょう。
3.茶器の販売も行う
茶葉に関連した商品の販売によって、利益率を高めることもできます。伝統的な中国茶は、中国独特の茶器を使って淹れます。中国流のお茶の淹れ方を実演しながら、茶器の販売も行うなら、集客パフォーマンスにもなり、商品販売にもつながるでしょう。
4.ネットショップに力を入れる
茶葉は軽くて小さいため、輸送費用が少なくネット販売に適している商品です。また、ギフトにも適しており、ネットショップがあれば全国からの注文を受けられます。そのため、実店舗があってもネットショップでの販売やSEO対策に力を入れると、収益を強化することができるでしょう。