■どんなモデルか
ドラックストアのビジネスモデルについて解説します。
①薬から日用品まで利用者ライフスタイルに合わせた商品を販売
薬だけでなく、生活用品や雑貨をはじめとしたさまざまな商品をスーパーよりも安い価格で販売しています。近年では、化粧品や浴室・トイレ用品、お菓子、即席麺などさまざまな商品を取り扱うようになり、多くの顧客獲得に成功しています。
②調剤薬局を併設し街の薬屋としての機能も
ドラッグストアの中には調剤薬局を併設しているお店もあります。これまではドラッグストアの調剤基本料が高く、利用者は限定されていました。
しかし、2020年の調剤報酬改定で診療所にある敷地内の薬局の基本料金が下がり、ドラッグストアとの価格に大差が無くなりました。今後は、利便性や手軽さからドラッグストアでの利用が期待されています。
③インバウンド需要に合わせた商品の販売
化粧品、OCT医薬品、ベビー用品の爆買い需要に合わせた商品を取り揃えることで、インバウンド需要客を獲得し成長したドラッグストアもあります。
海外観光客が多く訪れるお店では免税商品を多く取り扱い、インバウンド観光客の集客を狙います。
■業界動向やトレンドについて
従来のドラッグストアは、お客さんのニーズに応えるためにさまざまな商品を取り揃えていました。今後は、超高齢化社会に向けてか「利用者の安全」「かかりつけの町薬局」としての役割が求められています。
大手スギ薬局では、無菌室まで備えた調剤カウンタースペースを用意し、医療機関さながらのサービスを提供しようと事業計画を検討しています。
今後は、薬と日用品を取り揃えるだけでなく、買い物難民の救済やかかりつけ医の薬局としての役割が求められるでしょう。
■ドラッグストアがおすすめの方
ドラッグストアがおすすめの方の特徴をまとめます。
・マーケティングに強い
・スーパーでの勤務経験がある
・登録販売士の資格を保有している人
地域の買い物需要を満たす品揃えに対応できる人材を集め、他店との差別化を図りましょう。
■成功のポイントは?
ドラッグストアで成功するためのポイントを解説します。
①地域のニーズに合わせた商品を揃える
ドラッグストアとして顧客を獲得するためには、ニーズに合わせた商品を取り揃えることが求められます。
地域住民の年齢層・家族形成を調べ、どのような商品を取り扱うと来店するのか商品ラインナップを検討します。安定した収益を獲得するため、リピーターを獲得するための商品需要を揃えましょう。
②出店地の特性を見極め独自のサービスを提供
ドラッグストアを出店するのであれば、郊外での出店を検討します。買い物難民がいることが予想されている地域に出店します。さまざまな顧客を獲得するため、店頭販売だけでなく配送サービスの提供も検討しましょう。
③FC加盟をして独立を目指す
調剤経験や商品仕入れのノウハウが不足し、開業に自信の無い方は大手ドラッグストアにFCオーナーとして独立を目指します。
独立を視野に入れて、お店を経営しながらドラッグストアに必要なノウハウを習得してください。