■どんなモデルか
キャリアコンサルタントなどの国家資格を活かしたり、今まで自分が業界での人脈を活かして人材紹介業に転じる人も多くなっていますが、人材紹介業はどのようなビジネスモデルでしょうか。
①リクルート、人材紹介の専門家としてプロフェッショナルサービスを提供
人材紹介は、優秀な人材などを欲している企業などに対して、候補者を紹介して採用活動を助ける職種です。人材紹介では、紹介の見返りに紹介料を受領することで売上がたちます。
人材紹介は金融やコンサルティングのみならず、幅広く色々な業界においてニーズがあります。
最近ではSNSを利用して知名度を上げて、事務所の集客に役立てる若手のヘッドハンターもおります。
②金融専門職、外資系企業専門等得意分野を活かしたスタイル
人材紹介のスタイルは、それぞれのヘッドハンターの得意分野を活かしたスタイルがあります。
例えば外資金融での勤務経験が長く、投資銀行やファンド業務に精通しているヘッドハンターは投資銀行やファンドを中心にした人材紹介を、外資系企業にいた方は自分の人脈を生かして独立し、企業の採用活動をサポートすることができます。
③ネットで集客が可能なビジネスモデル
人材紹介は意外にもSNSやインターネットとの親和性が高く、メディアと連携して潜在的な顧客の掘り起こしが可能です。
BtoBないしBtoCの仕事なので、LinkedinなどのSNSで質の高い発信を行っていると、自然と集客も可能になってくるでしょう。
■業界動向やトレンドについて
2020年度の人材ビジネス主要3業界市場は前年度比0.3%増の8兆2,225億円となっています。
コロナ禍により人材紹介業市場がマイナス成長とのことですが、今後コロナの影響が薄まるにつれて企業の採用意欲も高まり、第二新卒や専門性の高い中途の採用など、成長が見込めます。
■人材紹介業がおすすめの方
人材紹介業を独立してやるビジネスモデルがおすすめの方は、以下の通りです。
・営業マインドのある方
・大手リクルート会社出身者
・スマートフォンのアプリ、SNS、動画の活用が得意な方
既にコモディティ化しつつある人材紹介サービスに関してSNSやウェブを駆使しながら集客し、サービスを拡充する能力が必要です。
■成功のポイントは?
人材紹介業のビジネスモデルの成功ポイントを押さえておきます。
①サービスの差別化をすること
どのようなビジネスでも同じですが、周りと同じ事をやっていても稼げるようにはなりません。
そのため普段から自分の専門性(金融専門職やコンサルティング、外資系企業専門など)を意識して、周りと差別化を図ることが重要です。
②SNSでの露出
人材紹介業で有名なヘッドハンターはLinkedinなどを通じて発信をしています。
質の高い求人情報を出せるエージェントは貴重ですし高いニーズがあります。
特定の分野でのスペシャリストになるというスタンスでいくと集客も容易で、営業に時間やお金をかけずに成功できる確率も高まります。
③サービスの質と量の拡充
人材紹介業とはいえ競合の事務所もあったり、都心では様々な事務所や人材コンサルティング会社が多いです。
そこで自分の事務所のサービスの質の向上と、質の高い潜在的な顧客の拡充を意識していけば収入も増えるでしょう。
他にもあえて首都圏以外に専門的なサービスを展開することで都内の激しい競争を交わすこともできるでしょう。