~システムの上流工程を担当、業務とシステムをつなぐコンサルティング~
■どんなモデルか
業務を最適化するBPRのシステムコンサルタントとは、どのようなビジネスモデルでしょうか。
①業務の課題をITで解決するスペシャリスト
業務を最適化するBPRのシステムコンサルタントは、クライアント企業における業務の全体像から課題を論理的に整理し、情報化戦略による効率化と生産性向上を実現するスペシャリストです。
BPRとは「Business Process Reengineering」の略であり、人材などのリソースに関して本質的な見直しを行い、業務全体を再構築します。
②情報戦略の上流工程を担当
一般的にシステムコンサルタントの担う領域は、企業における情報化の上流工程になります。
現状の業務フローを把握して課題解決のために必要なITを見極め、省力化や自動化できる業務、実際に導入すべき効果的なITソリューションと費用対効果などの提案を行います。
業務を最適化するBPRのシステムコンサルタントは、現場の業務とシステム開発をつなぐ位置づけにあります。コンサルティングによるソリューションを、開発スタッフやアウトソーシングによって実現することもあり、上流工程から下流工程への一貫した流れを形成しておくことが有利になります。
③プロフェッショナルの視点で顧客に提案
システムコンサルタントは、クライアント企業の抱える課題を第三者によるプロフェッショナルの視点によって可視化します。そして、ITの深い知識と経験を基に効果を最大化する解決策を提案します。
■業界動向やトレンドについて
デジタルトランスフォーメーション(DX)により、企業のITに対する投資は増加傾向にあります。特にテレワークの需要が増加し、仮想デスクトップ(DaaS、VDI)やセキュリティに対する関心が高まるようになりました。
システムコンサルタントは、特定のベンダーや技術にとられずに業務の効率化と生産性向上を提案する立場にあります。多様な技術の全体像を把握した上で、ベンダーの比較、クライアント企業の目的にマッチするベンダーやソリューションの選定、導入前のテストや検証にニーズがあります。
■業務を最適化するBPRのシステムコンサルタントがおすすめの方
業務を最適化するBPRのシステムコンサルタントは、以下のような方におすすめです。
・システムエンジニア、PM(プロジェクトマネージャー)の経験者
・コミュニケーションとプレゼンテーションに優れた方
・論理的思考に裏付けられた、業務とITに関する深い知識と豊富な実績
クライアント企業のヒアリングから、課題の抽出や分析、プレゼンテーションなどの総合的な課題解決能力が求められます。
■成功のポイントは?
最後に、業務を最適化するBPRのシステムコンサルタント成功ポイントを押さえておきます。
①幅広い人脈の形成
IT業界に関わらず幅広い人脈が求められます。業務全般と特定業界の業務のように広範なビジネス知識が必要です。コンサルティングした内容を実現するために、高度な技術力を持つ人材を確保しておくことがポイントです。
②資金の確保とコンサルティング以外の受託
コンサルティングは、ヒアリングから提案までプロジェクトが長期間に渡るため、報酬を得るまでの資金を確保しておくことが大切です。そのため、コンサルティング以外の受託開発による収益基盤も重要になります。
③経営的視座からの提案
業務の最適化では、経営的視座から非効率な業務やプロセスを省力化し、ITによる自動化を行います。もちろん現場の意向も尊重しつつ、経営的視座からの提案が必要といえるでしょう。